目標は10倍で考える

― 前年比100%では、未来はつくれない ―

最近、月間の目標達成率を見ながら、改めて考えていることがあります。

それは、

そもそも目標の立て方が低かったのではないか。

ということです。

これまでは前年比を基準に計画を立ててきました。

前年を超える。
前年を下回らない。
まずは100%を達成する。

もちろん、それも大切です。

ですが、2店舗目を本気で出店することを考えたとき、この考え方では足りないことが見えてきました。

売上も足りない。
利益も足りない。

現状維持では、未来は作れない。

だからこそ、目標そのものを見直そうと思います。


前年比100%は、本当に成長なのか?

前年比100%。

数字だけ見れば悪くありません。

「去年と同じだけ売れた」
「計画は達成した」

そう思えば安心できます。

正直に言えば、私自身もそう感じることがあります。

でも、ここが落とし穴です。

今の時代に前年比100%は、実質的には停滞です。

なぜなら、

  • 人件費は上がる
  • 原材料費は上がる
  • 光熱費は上がる
  • 税金は上がる
  • 円の価値は下がる

という状況だからです。

これは飲食店だけの問題ではありません。

私たちが資本主義というゲームに参加する以上、避けて通れない前提条件です。

さらに私たちには、コロナ禍を乗り越えたからこそ残った負債があります。

つまり、

去年と同じ売上では足りない。

去年と同じ努力でも足りない。

未来を作るためには、今まで以上の成長が必要なのです。


だから目標を引き上げる

これからは最低でも前年比110%。

本来必要なのは133%成長です。

売上もそう。

利益もそう。

生産性もそう。

QSCもそうです。

もちろん、明日から133%の目標を立てたからといって、すぐ達成できるわけではありません。

ですが、

高い目標を掲げなければ、高い成果は生まれません。

100%を目標にすれば100%で満足してしまう。

90%を超えれば十分だと思ってしまう。

でも経営は学校のテストではありません。

100点がゴールではなく、そこから先がある。

だからこそ、目標を高く設定する必要があります。


2店舗目を出すには、夢だけでは足りない

なぜここまで数字にこだわるのか。

それは、2店舗目を出したいからです。

そして、その先にもっと多くの若者が成長できる場所を作りたいからです。

これから必要になる投資を考えてみます。

社員採用。

レジシステムの更新。

設備投資。

エアコンの入れ替え。

そして将来の新規出店。

新しい店舗を出そうと思えば、数千万円単位の資金が必要になります。

しかも、新店は必ず成功するとは限りません。

だからこそ、

ギリギリで勝負するわけにはいかない。

現店舗も守りながら挑戦できる体力が必要です。

そのために利益が必要なのです。


売上とは、お客様満足の結果である

売上というと、お金の話に聞こえるかもしれません。

でも私はそうは思っていません。

売上とは、

お客様満足の結果です。

お客様がまた来てくれる。

お客様がお友達を連れてきてくれる。

お客様がもう1杯飲んでくれる。

お客様がもう1品頼んでくれる。

これらの積み重ねが売上です。

例えば、

ファーストドリンクが早かった。

おすすめが良かった。

お出迎えが気持ちよかった。

料理がおいしかった。

帰るときに元気になれた。

こういう体験が積み重なると、

客数が増える。

客単価が上がる。

来店頻度が上がる。

つまり売上が上がる。

だから数字にこだわるということは、

お客様満足にこだわるということなのです。


私たちは料理を作りたい店ではない

私たちは料理を作りたいだけの店ではありません。

サービスをしたいだけの店でもありません。

お客様に元気になって帰っていただく店です。

笑顔になって帰っていただく店です。

明日も頑張ろうと思ってもらう店です。

地域を元気にする店です。

だから、

料理を作ることが目的ではない。

お客様を勝たせることが目的です。

「今日来てよかった」

そう思ってもらうことが目的です。

その熱意だけは、地域で一番でありたいと思っています。


今は追い風が吹いている

現在はGOTOEATや生活応援クーポンの影響もあり、前年よりも動きが良くなっています。

だからこそ今が勝負です。

景気が良い時に準備をする。

追い風の時に力を蓄える。

人を採用する。

教育をする。

常連様を増やす。

QSCを高める。

この数年間は、正直なところ苦しい時期でした。

コロナもありました。

売上に悩んだ時期もありました。

採用に苦しんだ時期もありました。

でも、そのトンネルを抜けつつあります。

だからこそ今、本気でアクセルを踏むべき時だと思っています。


高い目標は、人を苦しめるためではない

ここまで読んで、

「目標が高すぎる」

そう感じた人もいるかもしれません。

でも私は、みんなを苦しめたいから高い目標を掲げているわけではありません。

むしろ逆です。

低い目標の方が、長い目で見れば苦しくなります。

現状維持。

去年と同じ。

とりあえず100%。

一見安全そうですが、それでは未来がなくなります。

変わらないことが一番危険です。

だから成長する。

だから挑戦する。

だから高い目標を持つ。


ここにいるメンバーならできると思っている

私は、この数年間を一緒に戦ってきたメンバーを信じています。

上村には店長になってほしい。

中心メンバーには、もっと大きな仕事を任せたい。

アルバイトのみんなにも、

ただ時給をもらうだけで終わってほしくありません。

社会に出ても通用する力を身につけてほしい。

数字を理解する力。

お客様を見る力。

仲間と成果を出す力。

そういう力を身につけてほしいと思っています。

そのためには、

今より高い基準が必要です。


あと1杯。あと1組。

前年比100%ではなく110%。

110%ではなく133%。

そして考え方としては、

目標を10倍で考える。

今まで出来なかったことに挑戦する。

今まで以上の基準で仕事をする。

その積み重ねが、

2店舗目になり、

地域一番店になり、

未来のセプテンマリアになります。

だから今日も、

あと1杯。

あと1組。

あと30分。

目の前のお客様に喜んでいただくことにこだわりましょう。

その積み重ねが未来を作ります。

改めて、今日から身を引き締めて、さらにいい店を作っていきましょう。

今週もよろしくお願いします。