― ワタミ創業祭に参加して感じた「いい会社をつくる」という覚悟 ―
先日、42周年を迎えたワタミ株式会社の創業祭に参加してきました。
その帰り道、ふと目に入ったのが、
上越タウンジャーナル に掲載されていた倒産の記事でした。
「コロナ関連倒産230件目」
「ゼロゼロ融資の返済負担が重く…」
そんな言葉が並ぶ。
正直、明日は我が身だと思います。
今の時代、会社を続けることそのものが難しい。
ましてや飲食業は、景気、人口減少、物価高騰、人件費高騰…
あらゆる逆風を真正面から受ける業界です。
そんな中で、42年間。
業界の最前線で走り続けているワタミという会社は、やはりとんでもない会社だと改めて感じました。
「いい会社に入ったね」ではなく「いい会社を作ったね」
ワタミには、かつて笠井さんという立役者がいました。
『青年社長』にも登場する方で、現在は郁文館夢学園 の学長をされています。
その笠井さんが、ご両親との会話で話していたエピソードを、20年近く経った今でも覚えています。
「いい会社に入ったね、とは言われなかった。
でも、“いい会社を作ったね”と言われたのが嬉しかった」
この言葉が、今回ものすごく刺さりました。
42年間、ワタミが全員にとって完璧な会社だったとは思いません。
批判もあったでしょう。
苦しい時代もあったでしょう。
それでも、僕にとっては、人生を変えてくれた“いい会社”だった。
だからこそ、今度は自分たちが作る番なんだと思う。
20年後。
セプテンマリアの社員たちが、
「いい会社を作ったね」
そう言われる会社を、本気で作りたい。
今回の創業祭は、そんな覚悟を改めて心に刻む時間でした。
地方には、まだ可能性がある
新潟県には約3万社の企業があります。
その中で上場企業は35社ほど。
でも驚くべきことに、新潟県には“世界シェアNo.1”の企業が37社もある。
これは本当にすごいことです。
つまり地方でも、世界で戦える会社は作れる。
僕はそこに希望を感じています。
ただの1店舗では、変えられない
もし本気で「ワタミらしい会社」を目指すなら。
やはり1店舗だけでは、できることに限界があります。
上場を目指すなら、
- 売上10億
- 50〜100店舗規模
このレベルは必要になる。
もちろん簡単ではない。
でも、だからこそ面白い。
この狭き門に挑戦できる人生の方が、僕はワクワクします。
創業祭で改めて感じた「3つのこと」
給与は“目的”である
最近、改めて考えるんです。
この仕事に必要な適性って何だろう、と。
- 熱意なのか
- ハングリーさなのか
- 優しさなのか
- 賢さなのか
色々考えます。
でも結局、最後に残るのは、
- 真摯さ
- 勤勉さ
- 共感する力
この3つなんじゃないかと思う。
お客様に喜んでもらえることを、嬉しいと思えるか
飲食の仕事は、結局ここに尽きます。
目の前のお客様に喜んでもらいたい。
笑顔で帰ってもらいたい。
そのことを、自分の喜びとして感じられる人。
そういう人と働きたい。
センスだけでは、店は増えない
飲食業は、学歴がなくてもできます。
センスで活躍する人もいます。
でも、センスだけでは会社は大きくならない。
言語化できないものは、再現できないからです。
だから、
- 理念
- フレームワーク
- マネジメント
- マーケティング
こういうものを学び続ける必要がある。
「なんとなくできる」ではなく、
“なぜ上手くいったのか”
を説明できるようにならないと、組織にはならない。
ドラッカーが言う「真摯さ」
創業祭で改めて思い出したのが、ピーター・ドラッカー の言葉です。
ドラッカーは、
「真摯さは、才能より重要である」
と言っています。
真摯さとは、
- 人の強みに目を向ける
- 高い基準を持つ
- 言動を一致させる
- 他者を尊重する
こういう姿勢のこと。
結局、会社は“人”なんです。
どれだけ戦略が良くても、
どれだけ仕組みが良くても、
最後は人。
だからこそ、このような人材を集め続ける努力をしなければならない。
食数が増えることは、希望である
創業祭の中で印象的だった話があります。
宅食事業で、
- 食数は増えた
- でも利益は下がった
それでも、
「喜んでくれる人が増えたことが嬉しい」
という話でした。
これ、僕たちで言えば“客数”の話です。
客数が減る時代
上越では、毎月50人単位で人口が減っている。
つまり何もしなければ、客数は減る。
だからこそ、客数にこだわらないといけない。
以前、全品半額キャンペーンをやりました。
利益だけ見れば課題も多かった。
でも、
- 若い層の新規獲得
- LINE登録
- 来店動機
という意味では、大きな成果があった。
つまり、“リスト獲得”としては正解だった。
ここは改善しながら、次へつなげていきたい。
でも、最後はQSC
結局、どれだけ販促しても、
QSCが悪ければ意味がない。
QSC ÷ Price = Value
これが本質。
- 美味しくない
- 気が利かない
- 汚い
これでは、安くても人は戻ってこない。
マーケティングは魔法じゃない。
現物以上には売れない。
だから最後は、
店を良くするしかない。
ここに戻ってくる。
あと2年で、次の1店舗へ
僕たちは今、8年目。
ワタミは10年目には上場目前でした。
そう考えると、自分たちのスピードの遅さに焦ることもあります。
でも、止まってはいられない。
あと2年。
必ず次の1店舗を出す。
そのために必要なのは、
- 人
- 採用
- 教育
- 圧倒的QSC
です。
これから取り組む3つ
1.ワタミのトップと触れる機会を増やす
ワタミを好きになること。
それが採用の最大の武器になる。
2.戦略的な採用
ダイレクト出版の採用戦略を学び、
ダイレクトリクルーティングを強化する。
3.圧倒的なQSC
“普通にいい店”では足りない。
圧倒的に良くないと、生き残れない。
だから、
- 飲食の常識
- 料理
- 接客
- 空気づくり
全部、もっと学ばないといけない。
地方から、日本を元気にする
これから先、景気はさらに厳しくなるかもしれない。
でも、だからこそ。
地域1番店は、強い。
本当に必要とされる店は残る。
僕たちは、その店を目指したい。
42年間続いた会社を見て、改めてそう思いました。
今日からまた、さらにいい店づくりを。
今週もよろしくお願いします。



